人生の教科書

お彼岸に思うこと

春分の日を含めた前後3日をお彼岸といいます。

みなさんもご親戚や先祖代々のお墓参りをなさってるかなと拝察いたします。今自分がここにいる。不思議だなーなんて感じることはありませんか?顔も知らないご先祖から命を分けていただいているから自分が存在する。

『そんなのあたりまえだよ!』なんて言う前に考えてみましょう?

もしかしたら人間で生まれてこなかったかもしれません。それに周りにいらっしゃる人たちとも出会えなかったかもしれません。

ここで確率論を述べるつもりはないのです。

 

感謝の心でものごとを捉えると、あらゆるものが違って感じられるということです。ささやかなことでも不思議だな。ああ、ありがたいなと感じる瞬間が大切なのです。

お店で買い物をするのにも、こっちは客なんだからこれくらい店員がするのはあたりまえだよ。

本当にそうなのでしょうか?

この世界に生まれたのが、有り難いのではないでしょうか?ありがたいは、「有難い」と書きますね。

つまり、ここにいるのが万に一つなくらい不思議なことなのです。

この世界に生まれなくてもよかったのになぜか生きている。そして息をしている。周りには家族や友人がいてくれる。

小さな日常の一コマでも、こういうことに幸せを感じませんか?

もしあなたが世界で独りぼっちだったらどうでしょう?

戦前、戦中、戦後を生き抜いたお年寄りが亡くなっています。語り継ぐべき物語や体験談がございます。

一度、質問させていただいたことがございます。

食糧不足や戦争の不安で大変な時代だったんじゃありませんか?今と比べてどうですか?しばらくお考えになって、その方が仰いました。

昔は貧乏で食べ物も少なかった。だけども、不安にならなかった。孤独じゃなかったし、周りにも打ち明け話をできる人がたくさんいたから。

今は、食糧難でもないし道端で行き倒れの方など見ることはほとんどない。しかし、孤独と不安を感じ生きている方がこれほど多いことも今までなかったかもしれないのです。

わたしたちは、それでも生きて前に進みます。

寂しさや悲しさや不安でさえも糧にして

目の前が暗くても灯火をつけあって歩来ましょう

 

奇しくも令和3年3月11日は、東日本大震災から10年の節目でございました。多くの人々の生命を飲み込んだ災害からそれだけの年月が過ぎたのですね。

冥福をお祈りしながら生きること。思い出を忘れない。一人ひとりにできることは限られてしまうかもしれませんが前に進みましょう。

今日を生きたことに感謝を捧げることから生まれ変わる。昨日という過去とは違うあなたへ

合掌

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